トップに戻る
『システムエンジニアは稼げる』は嘘!SEが稼げない理由を解説
 > 
コラム > 
HOME > 
2024 / 01 / 11

『システムエンジニアは稼げる』は嘘!SEが稼げない理由を解説

システムエンジニアSE)を目指す方の中には、「SEになって高収入を得たい!」と考えている方も少なくないでしょう。

ただ、実際にSEになった際に高収入を得られるかというと、業界的には微妙なところです。

今回は、現SEの管理人の視点から、「SEは稼げる」というのが微妙と言える理由を解説していきます。

※ここでいう「稼げる」というのは、「高収入を得ること」を指し、俗にインフルエンサーが言う「年収1,000万円!」のようなラインを示しています。当然生活していく程度の収入は稼げます。

一般的なSEの給与は月15万円~20万円程度

SEはIT職の一つであることから、「IT業界なら収入も高いのだろう」と考えている方も多いかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。

確かに、求人サイトの年収データを見ると、日本の平均年収より高い傾向にはあります。

引用:求人ボックス

しかし、これらはシステム系の会社が都市部に多く存在するからであり、東京や大阪のようにそもそも平均給与の高い地域で募集の多い職業というだけの話です。

ほとんど都市部のみで募集されているような職業の平均年収が500万円程度となると、やはり平均給与としては一般的に感じるのではないでしょうか。

現実的には、経歴3年ほど、かつ残業代を考慮しない場合、年収350万円~400万円に到達するようなイメージです。

ただ、業務委託やSESのような業態の場合は現場が荒れやすいので、大体残業代で収入がアップしますね。

SEになるなら都市部に移住するのが基本

正直な話、そもそも都市部に在住していない方の場合、SEになることすら難しいというのが現実です。

地方でSEを募集している企業があったとしても、そのほとんどは「経験者採用」であり、未経験の方が入社できる企業は非常に限られています。

リモートワークで地方から働く方もいますが、それもまた経験者採用となり、一定以上の経歴は求められるものです。

そういった点から、わざわざ都市部に移住する手間を考えると、「稼ぎやすい職業」ではない、と考えられます。

稼いでいるのはシステム系の”営業職”

元も子もないことを言えば、システム系の職種で稼いでいるのはSEではなく「営業職」です。

実際の現場でも、

何も考えず大量に契約を取る営業職の給与はグングン伸びる

一方で大量の案件を血眼になって捌くSEの給与は大して上がらない

となることはよくあります。

取締役が元SEであるなど、現場のエンジニアのことを考慮してくれる企業であればまだしも、一般の人からすれば「契約を取って利益に繋げてくれる営業職」の方に重きを置く傾向が強いです。

特にIT業界は競争が激しく、ライバル企業も多い激戦区なので、なおさら営業が重要視されます。

「稼ぎたい」と考えるのであれば、その後のキャリアを考慮しても営業職にチャレンジした方が良いでしょう。

まとめ

確かに、SE全体で考えれば、年収1,000万円ほど稼いでいる方も少なくはありません。

ただし、SEには以下のような厳しい問題もあります。

  • 一般的なSEの給与は平均年収と大して変わらない
  • 初心者は都市部でなければSEになるのが難しい

就職の難易度やキャリアとしての汎用性、稼げる見込みなどからしても、「稼ぎたい」と考えるならSEよりも「営業職」を選んだ方が良いでしょう。

ちなみに、管理人は営業が好きでないのと、プログラミングやコーディングが好きなので、SEとして働いています。

SHARE