Pythonではダメ?真の初心者向け言語がJavaScriptである理由
初心者向け言語の中でも、よく「簡単に扱える言語」として挙げられるのが、PythonとJavaScriptです。しかし、実は前者のPythonは、初心者向け言語というにはあまりにも障害が多く、JavaScriptに比べると取り扱いにくいと言えます。それはなぜか、今回はその理由について解説していきます。
①Pythonが初心者向け言語と呼ばれる理由
Pythonが初心者向け言語と呼ばれる理由は、
- コードが簡単に書ける
- 汎用性が高い
などが挙げられます。
Pythonのコードは異常なほどシンプルな内容になりやすく、初心者でもすぐに扱えるようになります。例えば、他のプログラミング言語では必須とも言える型付けやスコープの定義など、様々な段取りを簡略化できるのです。
また、書きやすいコードを元に、アプリケーションやサーバサイド、機械学習など多種多様な分野で幅広く利用されていることから、「Pythonさえ覚えておけばとりあえず大丈夫」という意味合いで初心者に推奨されることもあります。
②JavaScriptが初心者向けと呼ばれる理由
JavaScriptが初心者向け言語と呼ばれる理由は、基本的にはPythonと同じです。
JavaScriptではvarやletを用いてスコープを定義するような考え方自体はありますが、直接的な型付けをする必要がないため、Pythonと同じくシンプルにコードを書けます。
また、本来はWEBサイトのイベント管理やアニメーション実装などに用いられていた言語だったものが、近年では周辺技術の開拓により、アプリケーション開発やサーバサイドの分野でも大いに活躍しています。
WEBフロントエンドの開発まで行える点を踏まえると、周辺技術込みならPythonよりも汎用性の高い言語だと言えるでしょう。
Pythonは本当に初心者向けか?
先述したように、PythonとJavaScriptは、言語単体として見ると初心者でも扱いやすいよう設計されているのが特徴です。しかし、冒頭でも触れたように、Pythonは必ずしも初心者向けの言語だとは言えません。
Pythonが初心者向けでないと考える要因は、以下の2点にあります。
- 開発環境の構築が必要
- 他の言語と使い勝手が違う
開発・実行環境の構築が必要
Pythonを使うにあたって、初心者にとっては鬼門となるのが開発・実行環境の構築です。
Java等とは違って開発する上でコンパイルが必要ではないため、IDE(統合開発環境)などは必須ではないものの、書いたコードを実行するためには以下のように環境を準備しておく必要があります。
- Pythonのインストール
- プログラムを実行するためのもの
結局、プログラミング言語としてコードを書けるようにはなっても、こういった環境構築の準備は初心者がつまづきやすく、挫折の原因になることも珍しくありません。
JavaScriptの場合、
最悪メモ帳でHTML/JSのコードを書き、HTMLファイルをブラウザに投げればJavaScriptのコードを実行させられるので、Pythonに比べると圧倒的に開発・実行のハードルは低いと言えます。
他の言語と使い勝手が違う
Pythonはコードが書きやすい点が特長であるものの、それ故に他の言語と使い勝手が違うという問題が出てきます。
Python一本で勝負していくなら問題ありませんが、エンジニアとして仕事をする場合、Pythonだけしか使わないケースは稀で、基本的には最低でも2,3の言語を取り扱うことになります。
そこで起こりうるのが、「あれ?これPythonだと動いたんだけどな…」という、Pythonと他言語のギャップに驚く現象です。
JavaScriptはPythonと似たような書き方ではあるものの、スコープの定義やオブジェクト指向の記述はJava等の汎用言語と似ているため、JavaScriptをしっかりと学べていれば、他の言語を学習する際にもその経験がそのまま生きます。
PythonはJavaScriptと比較してもコードの書き方が特殊なので、他の言語を学習する際にはイチから学びなおすような事態になってしまいがちです。
エンジニアとして多くのスキルを習得するという点で考えても、初心者がはじめに学ぶ言語としては不適切なのではないか、という説があります。
汎用的な言語なので学習する価値は十分あるのですが、初心者にとっては基礎がわからないまま扱えてしまうのが、かえってデメリットになるわけですね。
まとめ
Pythonは昔から「簡単に扱えるようになる」という点で初心者に推奨されているものの、環境構築の懸念があったり、得られる知識の汎用性が高くなかったりと、JavaScriptに比べると初心者向けかどうか怪しい点が多々あります。
これからプログラミングを学ぼうとする方は、「とりあえずPython」ではなく、本当に自分の目的にPythonが合致しているかどうかを判断した上で、少しでも違うと感じたらJavaScriptなど他言語の学習を検討するのがおすすめです。
JavaScriptが何かよくわかっていないという方は、以下の記事を参照してください。