人気の技術を見極めろ!Googleトレンドとの上手な付き合い方
プログラミング言語や関連のフレームワーク・ライブラリなどの技術には、常にトレンドが存在しています。トレンドの技術を扱える人材は一部において高い需要があり、高収入を得ている方も少なくありません。今回は、そんなトレンドの人気技術を見極めるために重要となる「Googleトレンド」の使い方や付き合い方について解説していきます。
Googleトレンドとは?
Googleトレンドとは、Google上で使われている検索キーワードや、掲載サイトのトピックなど、Google上のさまざまなデータを集計・比較できるサービスです。
要するに、Googleのトレンドを調査できるサービスというわけですね。
例えば、きのこの山とたけのこの里のキーワードを比較してみると、たけのこの里の方が若干関心度が高いことがわかります。

Yahooなどとは違い、Googleは世界中で最も多く利用されているシェアNo1の検索エンジンなので、Googleでよく検索されている話題が分かれば、世界のトレンドを知ることが可能です。
Googleトレンドの使い方
Googleトレンドの使い方は人によってさまざまですが、一般的には検索キーワードやトピックの興味・関心を比較する目的で使用されることがほとんどです。先に載せていた画像こそ、まさにその比較をしているものですね。
その他の機能としては、一応トレンドのキーワードを簡単に確認できる、トレンドランキングも存在します。SNS等と違ってユーザの傾向にとらわれないトレンドを知れるため、より正確性の高い情報を得たい方にはおすすめの機能です。

この記事では、ひとまずはGoogleトレンドでトレンドキーワードを比較する方法などをいくつかご紹介していきます。
1.単純なトレンド比較
Googleトレンドでトレンドキーワードを比較する際には、トップページからキーワードを検索する必要があります。

検索欄にトレンドのキーワードを入力すると、データの表示画面に遷移するはずです。
その後は、上部にある[+ 比較を追加]を押せば、検索キーワードを追加して、データを比較できます。

無料で簡単に扱える調査ツールですが、実は非常に高機能なツールに仕上がっています。この比較ツールで利用できる機能をザッと列挙すると、以下のようなものがあります。
- 国別, 期間別のデータソート
- データをCSV形式でダウンロード
- グラフのシェア(SNS, 埋め込み)
使用率の高いツールなだけあり、機能面の完成度は高いですね。特に国別で異なるデータの統計を見られるのが大きく、日本国内のみならず、世界中のトレンドを手軽に調査する手段としてもよく利用されています。
とにかく「Googleのトレンドを調査したい」というニーズを満たすための、いわば神ツールです。
2.トレンドキーワードの振り返り
Googleトレンドは特定のキーワードを調べるだけでなく、どのようなキーワードがトレンドになったのか、期間ごとのトレンドキーワードを振り返るような使い方もできます。
とりわけ重宝するのが、Year in Searchというトレンドキーワードの総まとめコーナーです。

Googleトレンドのトップページを下にスクロールしていくと、各年のトレンドを振り返るウィジェットが現れます。
Year in Searchとは日本でいう流行語大賞に近いもので、一年を通じてよく検索されていたワードを振り返ることができます。
単なる急上昇ワードに限らず、さまざまなカテゴリ別に閲覧できるのもポイントが高く、例えばスポーツやゲーム、人物(タレント)など、各カテゴリごとにトレンドを知れるのは非常に良いですよね。
もちろん、これも日本やアメリカなど、各国ごとにトレンドを調べられます。日本の場合は、やはり東京五輪などが2021年のトレンド1位のようです。

Googleトレンドはどう扱えばいい?
Googleトレンドは何も考えずテキトーにワードをぶち込んでいるだけでも楽しいのですが、せっかく高機能なツールなので、できれば効果的に扱いところです。
Googleトレンドは、主に以下の目的で使用するのが効果的でしょう。
- レポート, 研究用のデータ収集
- 特定分野の最新トレンドを把握する
最新トレンドを知るという目的においては、SNSを活用するよりも、より正確に、より詳細にトレンドを把握できるため、Googleトレンドの十八番だと言えます。
トレンドの集計データはCSV形式でファイルとしてダウンロードできることから、JavaScriptやPythonなど、CSVデータを取り扱えるさまざまなプログラミング言語で、統計処理・データ解析をする際に重宝します。
少し遊んでみる
では、最後にGoogleトレンドを使って、トレンドを比較するなどして少しだけ遊んでみましょう。遊ぶと言っても、エンジニアがGoogleトレンドをどう扱えばいいのか、その例をいくつか示すだけです。
JSフレームワーク・ライブラリの比較
JavaScriptは今日では非常に人気の高い言語となっており、それに乗じて以下のようなフレームワーク・ライブラリが続々と登場しています。
- jQuery
- React
- Vue.js
- Svelte
しかし、これらの技術はトレンドの入れ替わりも激しく、人によって技術の価値のとらえ方が変わってしまいがちです。そんな技術の価値を俯瞰して見る際に、Googleトレンドが役立ちます。
例えば、上記に列挙した技術の関心度(検索された回数)を、日本とアメリカで比較した結果、以下のようなデータが取れました。

このデータを見ると、
- jQueryは海外では非常に関心が薄い
- Reactは国内外問わず関心が強い
- Vue.js, Svelteはまだまだ広まっていない
などの事柄が読み取れますね。
特にReactとVue.jsは比較されることが多く、どちらも同程度のシェアなのかと思いきや、データとして見ると明らかにReactの方が高い人気を得ています。
検索の仕方は人によって異なるため、これだけでそれぞれのシェアを決めつけるのは良くないですが、各技術のシェア区分を示す一つの指標にはなるでしょう。
言語の検索遷移・歴史を調べる
プログラミング言語が登場してから数多の月日が経過していますが、数年前まではどのような言語に注目が集まっていたのか、また、それらの言語は現在にいたるまでどのようなシェアを辿ってきたのか、プログラミング言語の歴史・遷移について気になる方も多いのではないでしょうか。
Googleトレンドを活用すれば、Googleトレンドが起動した2004年から現在にいたるまでのあらゆるトレンド傾向を追うことが可能です。試しに、初心者向けの言語として名前が挙がることも多い以下の言語のトレンド遷移を見てみましょう。
- Java
- JavaScript
- PHP
- Python

少し見にくいですが、2004年当初は圧倒的にJavaが注目を浴びており、年月が経つにつれて徐々に関心が低くなっているのがわかります。最後の辺りでは、少しだけ緑のPythonが頭一つ抜けた関心を集めているのが読み取れますね。
Pythonなどは古い言語と呼ばれることはあるものの、このように客観的なデータを見てみると、まだまだ一定以上のシェアが保たれることも予想できるわけです。
まとめ
Googleトレンドは、最近のトレンドワードを調べたり、数十年以上前のトレンドと現在のトレンドを比較したりできる多機能ツールです。単純な調査ツールとしても非常に有用性の高い代物であり、エンジニア界隈でも技術トレンドを調べる際によく利用されています。
「トレンドの技術をしっかり把握しておきたい!」という方は、Googleトレンドを上手に活用し、トレンド博士になってみるのがおすすめです。