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なぜコードのコピペは「ダメ」なの?初心者が知るべきコピペのリスク
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2022/07/09
2022/11/08

なぜコードのコピペは「ダメ」なの?初心者が知るべきコピペのリスク

プログラミングを勉強中の方は、よく「コピペをするのは良くない」と言う人を目にするのではないでしょうか。自分の身にならない、という理由だと思っている方も多いですが、実は本当の理由は別にあるのです。今回は、なぜコピペをするのがダメなのか、その理由について解説していきます。

コードのコピペがダメな理由

コードのコピペはどこに行っても否定的なとらえ方をされますが、
「成長できない」
「スキルが上達しない」
というような理由付けは、少し本旨からズレています。もちろん、コピペばかりしていると経歴の割に実力が見劣りする可能性はあるものの、だからといって「やるな」と言えるだけの効力はないですよね。

では、コピペをしてはならない本質的な理由は、何か。
単刀直入に言うと、
著作権法に違反する可能性があるからです。

ここからは、なぜコピペをすると著作権法に違反する恐れがあるのか、その詳細について説明していきます。

プログラムは著作権で守られている

まず本記事を読む上での前提として、プログラムは著作権によって保護されているということを理解しておいてください。ここで指すプログラムとは、システムにおける処理の内容を示したコードのことを指し、
そのコードを書いた個人および組織が基本的にはプログラムの著作権を有します

ただ、全てのコードが著作権の保護対象になるわけではありません。例えば、以下のようなコードがあるとしましょう。

let flag = true;
if(flag){
console.log("true");
}else{
console.log("false");
}

これは私が記事執筆時に書いたコードですが、やっていることは定義された変数flagの真理値(trueかfalseか)を判定しているだけであり、処理内容としてはありふれたものですよね。このように、比較的普遍性の高いコードの場合は、創作性の高い著作物であるとは言えないため、著作権の保護対象からは除外されます。

コピペは著作権侵害になる可能性が高い

前述のとおり、プログラムは著作権で保護されています。

つまり、著作物であるプログラムのコードをコピーするのは、いわゆる著作物の複製にあたる行為であり、著作権を侵害する危険性が高いです。著作権法第21条により、著作物の複製は著作者のみに許される行為と定められているため、基本的にインターネット上やサーバ上にあるプログラムファイルのコード複製などは違法性の高い行為だと言えます。

ポートフォリオの作成や学習用の開発に利用する程度の、個人的な利用の範疇においては問題ありません。しかし、例えば企業のプロジェクトでシステム開発の一部にネットのコードを無断でコピペして利用するようなことがあれば、立派に著作権を侵害することになり、著作者から申し立てを受け、最悪の場合裁判にも発展しかねないのです。

特に注意しておきたいのが、WEBサイトのプログラム・ソースコードのコピー

WEBサイトのソースファイルは、開発者ツールなどを利用することで簡単にアクセスできます。しかし、それらのファイルはほとんどが運営者が自ら作成しているものなので、そういったファイルからコードを抜き取る行為はNGです。
この機能どういう風に作っているんだろう?」と興味本位で確認する程度なら良いですが、決してコードの内容をそのまま複製しないよう気を付けてください。

コピペをしてもOKなケース

コードのコピペは基本的に著作権侵害にあたる危険性があるものの、もちろんながらコピペをしても問題のないケースがあります。細かな判断基準は色々とありますが、大まかな基準は以下の2点です。

  1. 著作者が「コピペOK」と明記している
  2. コピペ元のプログラムがオープンソースである

当然ながら、インターネット上あるいはブラウザなどを通じて閲覧できるプログラムについて、そのプログラムの著作者が複製を許可していれば、多くの場合はコピペをしても大した問題にはなりません。
プライバシーポリシーなどに複製を禁止する旨が記載されていない場合、WEBサイト上でコピペOKと明記されている場合は、複製を許可していると判断しても良いでしょう。

また、著作者がオープンソースのプログラムとして、ソースコードを公開している場合も、基本的にはコピペをして問題ありません。

オープンソースとは、その名の通り世間一般に対して公開されているプログラムで、基本的には多くの技術者からの意見・改善要望などを得るといった開発目的で行われていることがほとんどです。

実はオープンソースのコードをコピペするのは色々と問題になりがちなのですが、部分的な技術の応用程度であればコピペをしても大して問題にはならないでしょう。ただし、必ず規約・取り扱いのルールについてはよく確認しておいてください

SESや委託ではコピペは控えるべし

コードのコピペについて、最も危険視すべきなのがSESや業務委託および受託開発の現場で発生してしまうことです。
契約内容によりますが、これらのケースはクライアント(常駐先および依頼主)に著作権が帰属することが多く、たとえその業務の中で自身が作ったプログラムがあったとしても、それを契約外の開発にコピペするのは著作権侵害となってしまいます。

SESや受託開発(制作会社系)で仕事をするのであれば、コードのコピペには細心の注意を払うべきです。

まとめ

拙い技術で出来の良いコンテンツを作ろうとするあまり、よくできたプログラムのコードをコピペしてしまう方は少なくありません。しかし、コードのコピペは、著作権侵害など法的な問題を大いにはらんでいるのです。優秀なエンジニアを目指すのであれば、コードのコピペをするのは絶対にやめましょう。

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